======第2章======
そこからいよいよフライト、長崎空港へ!
天候は曇り。でもさすが九州暖かいです。着こんでいた上着を一枚脱いで、深呼吸しました。
流山とは違う、山や海の匂いが混ざったような・・・すっきりとした空気がありました。
そこから貸し切りのマイクロバスで揺られること約1時間。
佐世保に到着。
JAながさき西海の方々と合流し、佐世保みかんの収獲体験です。
体験農家に伺ったのですが、道が細いため、バスをとめてそこまでは皆で歩いていきました。
そこは佐世保の海を見渡せる、日当たりのよい場所でした。
ハウスの中に入ると、柑橘系のすっぱさや、実が熟して落ちた後のような感じの混ざった
香りが漂っていました。
昔、祖父がみかん農家をやっていたので、私にとってはなつかしい香りです。
お話はJAの野田さん、永田さんから。
農家というと、おじさん、のイメージがありますがお二人はたぶん30歳前後くらい・・・?
お若い方がこの立派な農業のお仕事をされているということで、まず関心しました。
●木の限界!完熟みかん
こちらのみかんは通常10月~11月に収獲して出荷します。
だから現在、木になっているみかんは「完熟みかん」。
木のギリギリ限界まで完熟させ、そこから3月に収獲する完熟みかんは、とても人気があり、
単価も高いそうです。
多分、通常うちでは食べる機会がないほどの高級品。
どんな味がするのか、楽しみになってきます。
みかん作りに際してのご苦労は、やはり台風だそうです。
みかんがたくさん実をつける10月にも台風がやってくるので、木を守るためのビニール
ハウスは強い雨風で飛んでしまうことも多々あるそう。
その度にまたビニールをつけなおさなくてはいけません。
●水分管理!みかんの木の下に白いシートが・・
また、みかんの品質を一定にするために「シートマルチ栽培」を行っていることが特徴の
ひとつのようです。
みかんの木が土と接触する部分に白いシートが敷かれていましたが、それが太陽の光を
反射させるとともに、根からの水分吸収をグッと抑え、通気性を良くすることで、
味が濃いみかんになるとのこと。
●みかんってこんなに美味しかった?
そしてお待ちかねの完熟みかん収獲タイムです!
小さいものが味が濃く、大きいものは淡泊になる・・・とのお話を聞いて、
早速、小さなみかんをハサミでパチンと切りました。
その場ですぐ皮をむいて、口に運ぶと・・・甘い!
みずみずしい果汁があふれてきます。完熟みかんってこんなに美味しいものだったのか!
と軽いめまいがしました。
お土産用にと10個程実をとらせて頂き、収獲体験は終わりました。
・・・実は、私みかんがそんなに好きではなかったのです。
祖父が大分県でみかん農家をやっていた関係で、私が小さなころから年中色々な種類の
みかんがゴロゴロしており、小学3年生の夏休みの宿題では、じいちゃんに取材をして
「みかんができるまで」という大作のレポートを作ったことがあるくらいで。
飽きてしまったのか、今では一年に1個食べるかどうか・・・。
そんな私がこの佐世保みかんをもいで、その場で食べて感動してしまいました。
家に戻ってからも、佐世保の海や、民家の軒先に咲いたみごとなミモザの花を思い出しながら
持ち帰ったみかんをもぐもぐ。
むきにくい皮さえも美味しさを増幅させている気がするし、その鮮やかな果肉の色が舌にも
伝わり、酸味と甘みに一層膨らみを与えている。
あっという間になくなりました。
これを書いている今も、食べたいです。
恋しい佐世保みかん・・・。
みなさんもこの長崎の完熟みかん食べたくなったでしょう?
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